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久しぶりの一括決済が終わりました。

こんばんは

アーバンライフ不動産の森岡です。

早いもので6月も今日を入れてあと2日になりましたね。

ということはあと2日で今年も半分が終わることになります。
皆さまの今年の前半戦はいかがでしたでしょうか?

私は、1月、2月はいまひとつ調子が出なくてスタートダッシュができませんでしたが、3月に
入ってから徐々に忙しくなり今のところは何とか昨年を上回る成果を出すことが出来ています。

明後日からの後半戦も引き続き売主様と買主様をつなげていく「良い仕事」が1件でも多く
できるように頑張りたいと思っています。

さて、本日は、昨年の6月下旬に東石井で古家付の土地の売却依頼をいただきました物件に
ついて書いてみたいと思います。

実は、この物件のご契約と決済・お引き渡しを同時に本日の朝一番に銀行にて行いました。

通常であれば手付金を授受してご契約をしてその後1~2か月後位に残代金を支払い物件の
引渡しを受けるというのが一般的ですが、今回は「一括決済」と呼ばれているご契約と引渡しを
同時に行う形でお取引を行いました。

この物件は昨年の6月下旬の販売開始からすぐにご近所にお住まいの方から購入のお申込みを
いただきました。多少の価格交渉がありましたが条件も折り合い買主様の銀行の事前審査も
OKになりましたので8月の上旬にさあ契約をしましょうとなりました。

ところが、この段階になってこの物件の売主様の中からこの売却に協力しないという人が3人出て
きたのです。

この物件は相続で所有権を取得した方が10名おられてその中で持分が異なっているという所有
形態になっていました。そこで持分の少ない相続人3名が異議を唱えてこの売買がとん挫して
しまいました。

10人の相続人のうちわずかひとりでも売却に反対をされると他の9人がいくら賛成しても取引は
成立しません。これが、売主様の人数が多い物件の場合の最大の要注意点です。

その後、相続人の代表者の方が何とか売買をまとめようとあれこれ説得されたりしましたが
なかなか前に進まずこう着状態になってそのまま年を越えることになってしまいました。

年が開けてからは、これ以上話し合いでは状況を打開することはできないと代表者の方が
判断しされ家庭裁判所に調停の申し立てをしました。

また裁判にむけての手続きを取っていきましたところ今年の春頃になって売却に協力をして
くれなかった3人が折れてきて話が再度前に向かって進みだすことになりました。

ただ、人間、いつまた心変わりをするかわかりません。また、売却に反対ということにならない
とは限りません。そこで、すばやく時間をかけずに取引を完了させるために今回は「一括決済」と
いう方法を選択しました。

この間、最初に購入のお申込みをしていただいた買主様にはずっとあきらめずにこの物件を
待っていただき本当に感謝しています。

また、10名の相続人をまとめていかれた代表者の方には、話し合い、調停の申し立て、裁判に
向けた準備などおひとりでされていて本当にご苦労されていました。

今日、無事に「一括決済」が終わりましたのであとは法定相続分に基づいて配当をすれば
一件落着になります。

これからは、心置きなく大好きな魚釣りができるなと言われた代表者の方の笑顔が印象に
残ったお取引でした。



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プロフィール

森岡 恭司

Author:森岡 恭司
私は、愛媛県松山市を中心に不動産の売買仲介専門の不動産会社の代表者です。
40年以上の不動産売買に関する経験を活かして皆様方の不動産取引のお役にたつ知識や情報を書いてみたいと思います。

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