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不動産物件情報の流通の仕組み

こんばんは 森岡です。

梅雨明けしてからずっと大変な暑さが続いていますが、お体は大丈夫でしょうか?

私は、暑いのでどうしても冷たいものばかり飲んでしまい最近なんだか胃腸の
具合がおかしくなっているようです。

さて、今日は先日ご来店いただきましたお客様から「同じ物件が色々な不動産
会社からアットホームやスーモなどに載っているのはなぜですか?」という
ご質問をいただきましたのでそのことについて書いてみたいと思います。

土地や中古住宅をお探しの方は、このご質問者と同じように物件情報が色々な
不動産会社から出ていることにお気づきになられていると思いますが、実は
流通している不動産物件情報の大部分は不動産会社間で共有されています。

そこで、物件情報を効率的に収集するためにも、これらの物件情報がどのように
流通をしているのかを知っておくことも必要だと思いましたので、まず簡単に
土地や中古住宅、中古マンションなどの物件情報が市場に出てくるまでの
流れをご説明いたします。

①不動産の所有者が不動産会社に売却を依頼します。

②売却価格を決定後、不動産会社は所有者と媒介契約を結び売却活動を開始します。

③不動産会社は、最初に不動産流通機構「レインズ」に売却物件情報を登録します。

④他の不動産会社は、「レインズ」を通してその売却物件情報を取得します。

⑤売却物件情報を取得した不動産会社は、自社のお客様にその物件を紹介したり
 許可を得てポータルサイトや不動産情報誌、チラシなどに広告掲載をします。


この「レインズ」というのは、国土交通大臣指定の不動産流通機構が運営する
コンピューターネットワークシステムのことです。

不動産の所有者から売却依頼を受けた不動産会社は、「専属専任媒介契約」の場合
には5日以内に、「専任媒介契約」の場合には7日以内に「レインズ」に物件情報を
登録することが法律で義務づけられています。

そこで、「レインズ」には、「一般媒介契約」を結んだ物件や不動産会社が自ら売主と
なる物件を除くすべての物件が登録されています。もちろん、これらの物件でも登録
することは可能ですし登録されている物件も数多くあります。

この「レインズ」に登録された物件情報は、すべての不動産会社が閲覧することができ
ますので事実上すべての不動産会社で物件情報を共有しているのと同じ状況になって
います。

ただし、一般公開はされていませんので不動産会社以外の方が見ることは今のところ
できません。

色々な不動産会社からアットホームやスーモ、ヤフー不動産などのポータルサイトや
各種不動産情報誌、折込チラシ、自社ホームページなどに同じ物件が掲載されて
いるのはこのように「レインズ」を通してすべての不動産会社が物件情報を共有して
いるからなのです。

当社でも毎朝この「レインズ」の物件情報は最優先に確認しています。

新着物件情報や価格変更された物件情報などを取得しすばやくホームページなどに
反映させるようにしています。

昔のように「レインズ」が普及していなかった時代と違い現在は会社の規模の大小や
営業年数の長短などは物件情報の量に関してはほとんど関係がなくなっています。

流通している不動産物件は一部の物件を除いてどの不動産会社でも取り扱うことが
できます。

そこで、どの不動産会社、どの担当者を選ばれるかはお客様が自由に選択できます。

不動産物件選びはもちろん重要ですが、それ以上に不動産会社選び、またそれ以上に
経験豊富で信頼のできる担当者と出会えることが高額な不動産売買の取引においては
最も重要なことではないかと思います。



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プロフィール

森岡 恭司

Author:森岡 恭司
私は、愛媛県松山市を中心に不動産の売買仲介専門の不動産会社の代表者です。
40年以上の不動産売買に関する経験を活かして皆様方の不動産取引のお役にたつ知識や情報を書いてみたいと思います。

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