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国土交通省がやっと腰をあげました!!

こんにちは

アーバンライフ不動産の森岡です。

今日は、3連休の最終日ですね。先ほど、国道33号線を車で走っていましたら松山ICに
入る車で結構渋滞をしていました。これから自宅にお帰りの方、どうぞ気をつけて
お帰り下さい。

さて、今日は、現在不動産を売却されている方、これから売却をしようとお考えの方へ
つい先日国土交通省から発表されました不動産の売却に関する新しいお知らせをさせて
いただきたいと思います。

不動産の購入をお考えの方には直接関係のないテーマかもしれませんが中古住宅や中古
マンションなど個人の方が所有されている物件を購入される際には参考になる部分もある
かと思います。

以前、このブログにも書かせていただきましたが一部の不動産業者(特に全国展開して
いるような大手の不動産業者)の間で「囲い込み」と呼ばれている物件情報を非公開にして
自社の中で独占してしまうということが不動産売買の流通の促進や透明性を害していて
不動産の売主の利益を損なうということで非常に大きな問題になっています。

この物件の「囲い込み」というのは、不動産の所有者から物件の売却を依頼された不動産
業者は基本的に物件情報を「レインズ」という国土交通省所管の物件情報を登録する機関に
登録して取引終了まで公開しないといけないことになっています。そして登録をした際には
登録証明書という書面が発行されますのでその書面を売主様に交付することが義務付け
られています。

にもかかわらず登録した後すぐに意図的に削除したり登録はしていても他の不動産業者から
問い合わせがあれば「今、商談中になっています」とか「契約予定になりました」あるいは
「現在ローンの審査中です」などという口実で(本当であればかまいませんが)他の不動産
業者がお客様にその物件を紹介したいのにそれをさせないような行為のことをいいます。

なぜ、一部の不動産業者はそのような「囲い込み」をするのかと言えば仲介手数料を売主様
からだけでなく買い手を自社で見つければ買主様からも仲介手数料をいただけますので
ひとつの物件、ひとつの取引で手数料が2倍になるからです。これは両直、両手、ダブル
などと言われている取引になりますが手数料を稼ぎたいがために「囲い込み」は行われます。

不動産業者も仕事として日々営業活動をしていますので当然このような両直という取引を
目指していくのは当たり前のことですし私自身も自社でお預かりをした物件は自社で
買い手の方を見つけたいと思い活動をしています。

問題なのは他の不動産業者さんから物件を紹介したいとの依頼があった時に「囲い込み」を
してしまうと他の不動産業者さんのお客様でその物件の売却がまとまったかもしれないという
機会を奪ってしまうことになります。これが不動産の売却を依頼した売主様の利益を奪って
しまうことに繋がります。この不動産業者の利益を最優先して売主様の利益は後回しにする
ということがこの「囲い込み」の最大の問題点です。

そこでこの「囲い込み」を問題視した国土交通省が対策として打ち出してきたのが物件情報が
「レインズ」に正しく公開されているかどうかを不動産の売主様自身がインターネット上で
確認ができるように専用のIDとパスワードを渡すようにするようです。そうすれば売主様は
自分の物件が正しく登録され公開されているかどうかいつでも確認することができるように
なります。

ちなみにこの「レインズ」という日本最大の不動産物件情報が登録されている登録機関の
不動産物件情報は現在一般の方への公開はされていません。見たくても見ることはできません。
全国の不動産業者のみが物件情報の閲覧ができるようになっていますので、今回一部とはいえ
一般の個人の方への閲覧の許可というのは過去にも何度か話題にのぼった「レインズ」の
一般公開への流れのような気が私はしています。

なお、この新しい規定の運用は平成28年1月5日から開始される予定になっています。

これで多少は「囲い込み」がなくなることを期待しています。






プロフィール

森岡 恭司

Author:森岡 恭司
私は、愛媛県松山市を中心に不動産の売買仲介専門の不動産会社の代表者です。
40年以上の不動産売買に関する経験を活かして皆様方の不動産取引のお役にたつ知識や情報を書いてみたいと思います。

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